■アルコール依存症■
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╋症例
酒臭く、鼻の赤い無職の中年男で、酒が切れると手がふるえ、いつも意味不明のことをわめき散らしながらフラフラと放浪している。 一般人のアル中イメージは、こういったものであろうか。しかし、現実のアルコール依存症患者は、女性や老人はもちろん、10代の患者までいる。さらに、立派な社会人として尊敬を集め、昼間は飲まない、仕事は休まない、暴力/暴言はない、飲んでいない時にはとても優しい、たまにしか飲まない、などといったことは珍しいことではない。病気と認識されず、ゆっくりと、しかし長期的には確実に進行する。それがアルコール依存症の特徴だ。日本の同病患者は220万人。多くは私たちの身近に潜在している。一般によくみられる例を以下に挙げる。
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1.肝臓病/糖尿病/心臓病などで入退院を繰り返し医師から節酒や断酒を勧められているが守れない。
2.いつもは優しいが酔うとしばしば暴力的になる。
3.ほぼ毎日、台所で隠れ酒をしている。

4.飲酒して、朝帰り/外泊を繰り返している。
5.休日には朝から飲酒しその翌日にしばしば欠勤する。
6.酒が原因の対人関係のトラブルを繰り返している。
7.机やロッカーに酒を隠してあり、勤務中にそれを飲んでいる。
8.飲酒をしては、過食と嘔吐をしている。
9.睡眠薬や精神安定剤を持ち歩き、それを酒と一緒に飲んでいる。
10.誰とも会うことを拒否し、自室で静かに飲み続けている。
11.飲酒がらみの転倒事故、または交通事故を繰り返している。
12.家族や上司の前で「断酒の誓い」を書いては、隠れて飲んでいる。
13.うつ病と診断されて長期通院しているが、昼間から酒臭い。

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これらのケースは、この情報だけでアルコール 依存症と即断はできないが、その可能性は濃厚だ。アルコール依存症は治療により回復可能だが、大部分の患者は、その診断や専門医療を受けることなく早死にしている。同病患者の平均寿命は52歳である
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